Cryptocoryne griffithii

マレー半島、ビンタン島、及びカリマンタンに自生するクリプトコリネ。
通常、葉幅のある丸葉で葉表にはゴマ斑もしくは虎斑が入り葉裏は赤くなるのが一般的だが、産地によっては葉幅のやや狭い個体群もあるようだ。
マレー半島側に自生するものとカリマンタンに自生するものとでは、やや株や苞の雰囲気が異なり、自生地が離れていることから考えても、亜種として分類される可能性もありそうだが、現状では同種とされている。
本種はpurpurea var.purpurea 及びpurpurea var.borneoensis の片親と言われている。
特に近年、マレー半島ではその自生地が減少しているようで、以前では一般ルートでも稀に入荷していたが、最近ではほとんど入荷しなくなってしまった。
栽培は用土と腰水を低PHに保てば育つが、マレー半島の本種はやや癖があるように感じる。
自生地画像を見ると、主に水中葉もしくは水面葉の状態で自生しているようなので、あまり水上での栽培には向かないのかもしれない。
水上鉢植えで栽培する場合は、高湿度で腰水を多めにすると栽培しやすいようだ。
一方、カリマンタンの本種はマレーのものに比較して鉢植えでの栽培がしやすいようだ。


スンガイコル産


パレンゲアン産 (1999)

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